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卒業生のインタビュー

Interview

卒業生のインタビュー

世界で活躍されている清水のり子さん

このページは、日本のランドマークワールドワイド卒業生が、プログラム参加により、自分の人生に数々の飛躍的な成果や、社会で活躍している情報をお届けしています。

コースから得た成果は、子供達に貢献すること・・・
そして私は、アフリカの子供達とふれあうことができました。
清水のり子さん NGOワールド・ランナーズジャパン理事 株式会社祐育舎 設立 1996年受講
ブレークスルーテクノロジーコースに参加をしたのはいつですか?
1996年5月です。
ブレークスルーテクノロジーコースに参加をするきっかけは何ですか?
親子で行く芋掘りイベントが、地域活動であり、それに参加したとき、紹介者が畑で焚き火をしていました。
その在り方が、あまりにも穏やかに見えたので、思わず「何かやったの?」と聞いたら、彼がコースの話をしてくれました。
実際に参加をしてどうでしたか?
5月の連休のコースで、120人程の参加者がいました。
私は一度も手を上げて発言しませんでしたが、参加をしていく中で自分が知らない「自分」がいることを知り、ビックリしました。
自分の子どもを愛していると思ってやっていた事が、全て自分が人から「良い母親であるように見られたいだけ」から子育てしていた事や、夫とは「勝ち負け」の器の中で関係していて、いつも勝っていたい自分だったりとか。
極めつけは、自分の人生が「私本人」が所有してはいなくて、私の母親や父親次第の人生だった事。
結婚してからは夫や子どもや姑次第の人生で、全く自分のための人生を生きていないことを知ったときは、目から鱗がたくさん落ちましたし、完了した後は、300Kgの鎧を脱いだ体験でした。
何故、アフリカに学校を寄付することになったのですか?
私のコースからの最初の成果は随分昔にあきらめていた子供達に関わる仕事を始めることができたことです。
何も解らないところから自分で保育園を立ち上げそれが2年後には区の認定保育室になり、それから3年後には東京都の認証保育所に格上げされました。
その後、次のブレークスルーがあり、私は「世界中の子どもたちに貢献できる人である。」という可能性が見えてきました。
そしたらランドマークワールドワイドのアメリカと日本の卒業生が創ったというNGOの理事の方から声をかけて頂いて、2000年にアフリカのケニヤ、タンザニアを初めて訪問しました。
アフリカの子どもたちが、新聞紙を丸めた上に紐をぐるぐる巻きにしてボールを作り、
歓声ををあげてサッカーに興じている姿をみました。
また、ボロボロになった衣服をまとい、穴の空いた運動靴を履た子どもたち、運動靴も履けない裸足の子どもたちが、遠く日本から来た私達を歌やダンスでもてなしてくれました。
そしてキラキラした大きな瞳で、将来の夢は「教師になる!」「医者になりたい!」「政治家に、弁護士になりたい!」と、「人に貢献することに目覚めている」姿に感動しました。
きれいな洋服を着て、物に溢れて暮らしている日本の子どもたちとこの貧しいと言われているアフリカの子どもたちと一体、どちらが豊かな生活をしているのだろうかと、価値観が一変しました。
アフリカの子どもたちに貢献しようとアフリカに行って、アフリカの子どもたちに貢献されて帰ってきました。
そして、彼ら達のために何かできることはないかと検討したところ、彼ら達が一番欲しがっている学校を貢献することに立場を取りました。
アフリカの人達との触れあいなかで発見したことはありますか?
寄付した学校がある村は、マサイの人達の村もあります。
そこでの歓迎のしかたは、村の人達全員とマサイ式握手と挨拶から始まります。
それに約1時間はかかります。それからマサイのジャンプ、本当に1.5m位飛びます。
そのダンスが終わると、山羊を屠って丸焼きにした肉を、ライオンを倒す大きなナイフで削っては、手渡してくれます。
そしてコーラやスプライトが振る舞われます。が、女性と女の子は後回しになります。
マサイの人達は表向きは完全に男尊女卑で、一夫多妻をとっていますが、実際は奥さんには頭が上がらないようです。
第1夫人の子どもには教育を受けさせて、第2夫人の子どもには受けさせないと言うわけにはいかず、平等にしないと奥さん達からのブーイングが激しく、夫として大切に扱ってもらえないようです。
複数の奥さんがいることは、経済が大変だということと、夫人同士の嫉妬に絡む問題が一番面倒なことだとぼやいているのが現状です。
そして最近のマサイの人達は、Soft bank の携帯を片手にHONDAのバイクに乗っている若者もいます。
サバンナにはスーパーのレジ袋が散乱して、ダチョウがそれを食べて、腸閉塞になったりする話を聞きます。
アフリカの自然も欧米の文化の影響を受け、危機的状況になってきています。全く関係ないと思っていた国の人たちと触れ合うことで自分の視野の狭さや、私たちの普段の生活が地球上に住むすべての人たちに影響していることを実感しました。
今後の目的があったら教えてください。
今後は一個人としてではなく、NGOの理事として、教育だけにとどまらずアフリカの女性の経済的自立支援や医療、水道、AIDS孤児問題などと取り組んでいくコミットです。
最後にブレークスルーテクノロジーコースから学んだ一番大きなことは何ですか?
私はどんな人も目には見えない大きな可能性をもっていること、そしてそれを見つけようとすることの大切さを学びました。そして可能性に向かって自ら行動に移すことが出来るようになったことが一番の成果です。
子ども達が未来に持っている可能性は無限です。でも現状はただ生き抜くだけでも苦労している子ども達が沢山います。今、自分にできることを実行に移すことで少しでも子ども達の未来に貢献できればと思っています。